ノンダイアトニックコードとは

ノンダイアトニックコードとは、ダイアトニックコード以外のコードのことですが、そもそもこのノンダイアトニックコードを理解するには、ダイアトニックコードについての理解が不可欠なので、まず、私が以前書いた「オリジナル曲をとっても簡単に作るたった2つの手順」を読んでいただく事をおすすめいたします。
そちらの中で、ダイアトニックコードについて説明しています。
基本的に曲を構成するのはダイアトニックコードで、それだけでも綺麗な曲になるんですが、それだけでは、曲が短調になったり平坦な感じになってしまうため、こちらのノンダイアトニックコードを使うことによって、曲に『意外性』や『オシャレ感』など、曲に変化を持たせることができます。
そしてこのノンダイアトニックコードとダイアトニックコードを見分ける簡単な方法があります。
Cメジャースケールでコードを考えると、とてもわかりやすいんです。
なぜならば、ピアノの鍵盤にCメジャースケールをあてはめると、Cのダイアトニックコードはすべて白鍵で構成されるからです。
もし、黒鍵が含まれるコードなら、それがノンダイアトニックコードということです。
しかし、このノンダイアトニックコードは、音楽理論に逆らったコードなので、使い方によっては、とっても変な、聴きづらい、汚い曲になってしまいます。
ノンダイアトニックコードのいろいろ
ダイアトニックコードはその調の中だけの決まったコードだけなのに対してノンダイアトニックコードはそれ以外の自由なコードなので、めちゃめちゃたくさんあります。
これからいくつか代表的なものを紹介していきます。
コードⅢ
このコードはとっても頻繁に使われているノンダイアトニックコードです。
Cメジャーだと、コードEに相当し、その三音にG#(黒鍵)が含まれているので、ノンダイアトニックコードになります。
G#はCメロディックマイナースケールの音なので、ノンダイアトニックコードでも比較的違和感の無いコードです。
このコードを使うと、なんとも切ない感じや、大人っぽい雰囲気を醸し出せます。
そして、このコードⅢには、ⅥmやⅣに進行したくなる性質もあるため、
ⅥmやⅣをサビにしたい場合は一般的にはⅤを前に持ってくる事が多いのですがⅤの代わりにⅢを使うと大人っぽいオシャレな感じになります。
サブドミナントマイナーコード
CメジャーでサブドミナントコードはFになりますが、これをマイナーにすると三音はG#になり、これも黒鍵なのでノンダイアトニックコードになります。
これがサブドミナントマイナーコードです。
コードFはもともと明るいメジャーコードの音ですが、これをマイナーにすることで、ちょっと寂しげな感じの音になります。
このコードがよく使われるパタ−ンとして、
「F ➡️ G ➡️ C」 の G を Fmに変更し
「F ➡️ Fm ➡️ C」 などがよく使われます。
コードⅡ
このコードはCメジャーでDmをDに変更すると三音がF#の黒鍵になり、
ノンダイアトニックコードになります。
このコードを使うと落ち着いた感じから、明るいワクワクした感じに変わります。
でも、この変更はくせが強いので、違和感をかんじる人もいるかと思います。
でも、あなたにとって、それが自然ならそれでいいんです。
それがあなたのメロディの個性になり、あなただけの世界を作ればいいんです。
その他の主なノンダイアトニックコード
*「Ⅰ7」 ⅠⅤに進みたいコード
*「Ⅴm」 ドミナントマイナーといい Ⅰ➡️Ⅴm➡️ⅤⅠ(7)がよく使われる
*[Ⅶm」 Ⅲに進みたくなります。
まとめ
このほかにも調の外の音が2個や3個入ってるのとかも、たくさんあります。
でも実際にノンダイアトニックコードを入れて曲を作っていくと、メロディと、コードが全然合わないときも多々あるので、ダイアトニックコードだけを使う時みたいに簡単にはいかないですが、、
だからこそ、ぴったりはまった時にはめっちゃうれしいです